SNBL健康宣言
私達は「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」という企業理念を定め、人材を大切にするという理念を具現化する一つの方策として、わが社は健康経営の取組みに注力しております。
幸せな人生には欠かせない社員の健康を守り抜くために、CEOである私自身が最高健康責任者(CHO)を兼務し、「わたしも幸せ、あなたも幸せ、みんな幸せ」(商標登録)のスローガンを掲げ、健康経営を実践するとともに、社員の健康保持、健康増進をサポートし、社員一人ひとりが効率的にパフォーマンスを発揮できる組織を構築します。
株式会社 新日本科学
代表取締役会長兼社長
CEO兼CHO(最高健康責任者)
永田 良一
健康経営取組体制
CHOのもと、経営陣と人事労務担当者、産業保健スタッフ、各委員会の担当者が一丸となり、健康経営を推進しております。
戦略マップ
健康経営推進KPI
2020/3期 | 2021/3期 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 目標 | ||
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2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2026年度 | ||
生活習慣病対策 | |||||||
メタボ率 | 11.6% | 13.6% | 12.7% | 13.1% | 11.3% | 10.0% | |
糖尿病リスク | 9.2% | 9.4% | 7.6% | 10.6% | 8.0% | 7.0% | |
高血圧リスク | 7.0% | 9.4% | 8.9% | 10.0% | 8.5% | 7.0% | |
脂質リスク | 31.2% | 25.4% | 25.3% | 27.3% | 24.4% | 20.0% | |
運動習慣割合 | 24.0% | 22.0% | 23.6% | 24.0% | 25.5% | 28.0% | |
二次健診受診率 | 72.8% | 68.6% | 72.6% | 76.0% | 83.9% | 90.0% | |
健診受診率 | 100% | 99.9% | 100% | 100% | 100% | 100% | |
メンタルヘルス対策 | |||||||
ストレスチェック受検率 | 99.1% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | |
高ストレス者割合 | 12.0% | 8.6% | 11.8% | 11.9% | 11.6% | 8.0% | |
喫煙対策 | |||||||
喫煙率 | 13.2% | 15.4% | 12.4% | 11.0% | 9.0% | 7.0% |
わが社の目指すべき姿
健康診断
◆2023年度受診状況
健診の種類 | 実施頻度 | 受診者数(人) | 受診率 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 計 | ||||
定期健診 | 年1回 | 556 | 590 | 1146 | 100.0% | |
有機溶剤健診 | 基礎項目あり | 半年に1回 | 249 | 327 | 576 | 100.0% |
代謝物あり | 半年に1回 | 52 | 35 | 87 | 100.0% | |
特定化学物質健診 | 半年に1回 | 30 | 53 | 83 | 100.0% | |
電離放射線健診 | 半年に1回 | 127 | 72 | 199 | 100.0% | |
特定業務従事者健診 | 半年に1回 | 238 | 220 | 458 | 100.0% | |
水道法に基づく健診 | 半年に1回 | 19 | 0 | 19 | 100.0% | |
ストレスチェック | 年1回 | 574 | 611 | 1185 | 100.0% | |
がん検診 | 乳(30歳以上女性) | 2年に1回 | 0 | 256 | 256 | 61.5% |
子宮(30歳以上女性) | 2年に1回 | 0 | 231 | 231 | 55.5% | |
前立腺(50歳以上男性) | 年1回 | 168 | 0 | 168 | 100% | |
大腸(35歳以上) | 年1回 | 331 | 267 | 598 | 86.8% | |
胃(35歳以上) | 年1回 | 250 | 148 | 398 | 57.8% |
◆追加検診を導入(2020年度~)
わが社では、がんの早期発見や高齢者社員や女性社員の健康管理の充実を図り、社員が健康で活き活きと継続して活躍できるように、下記内容の検査を追加検診とし、補助金制度を整備しております。
・人間ドック
・低線量肺CT
・甲状腺超音波検査(女性のみ)
・脳ドック
・PET-CT など
医療機関も日程も各社員の都合に合わせて選択でき、それぞれの検査についての検査方法・所要時間・病気の診断などの資料を健康管理課にて作成し、全社員にアナウンスしております。
社員からは「脳ドックを以前から受けたいと考えていたが、なかなか受診できなかった。今回、この制度を利用して受診でき、問題が無いことを確認できて本当にありがたかった」という声も聞かれており、さらなる健康の維持・増進対策に繋げてまいりたいと考えております。
経営理念会議
新日本科学及び主要グループ会社の経営陣と総務人事本部長をはじめとする管理職をメンバーとして、経営理念・経営ビジョン・行動指針などの浸透を目的とした会議を毎月1回開催し、従業員の健康状態(健康診断結果の統計、課題への取組、感染症発生状況及び対策など)についても報告し、健康経営を推進する組織を構築しております。
この会議を柱として、経営陣、人事労務担当者、産業医、保健師が一丸となり、社員の健康保持・増進に努めております。
チャレンジ教室
各自の健康目標達成へのチャレンジを支援する教室を開催しています。グループワークや個別指導を通して、社員が新たな生活習慣を確立・維持できるように、具体的な改善方法(食事面、運動面)を体験できる場を提供しています。
低カロリーでバランスの良いお弁当
ステップ運動の実践
健康づくり支援事業
生産性の向上・業務の効率化のためには、ヘルスセルフコントロールができる人材の育成が課題であり、ヘルスリテラシーの高い社員育成のための仕組みの一つとして『健康づくり支援制度』を導入し、健康意識向上への動機づけや健康風土に繋げています。
<主な取り組み内容>
- 「定期健康診断結果で所見が無かった社員」「定期健康診断結果に基づき、生活習慣改善に3か月以上取り組んだ社員」「定期健康診断結果に基づき、再検査や精密検査などの二次健診を受け、適切な対応を行っている社員」に対して、実績を確認できた翌月に健康支援費を支給する。
- 1年間を通じて、全社員の模範となるような素晴らしい健康づくりを行った社員をMVPとして選定・表彰し、その取組内容を全社員に紹介する。
健康づくり支援事業 MVP表彰状
MVP 表彰社員
MVP 表彰社員
食生活への取組み 野菜不足対策
女性のための健康管理
2010年度から「子宮頸がん・乳がん検診」を任意健診として
30歳以上の女性社員を対象として実施し、子宮がん・乳がんの早期発見・早期治療に努めています。社内検診の受診率は約60%ですが、精密検査の経験のある社員は個人での受診を定期的に実施しており、女性社員のがん予防に対する意識向上を図ることができている状態です。また、2023年度からさらに対象年齢枠を広げ、30歳未満の若い女性社員の子宮頸がん検診も導入しております。
問診実施
マンモグラフィ
2010年から、「子宮頸がん、乳がん検診」を任意検診として導入し、乳がん・子宮頸がんの早期発見・早期治療に努めています。実績としては、検診導入により早期発見・早期治療例もあり、会社としては両立支援にも取り組み、すべての症例にて職場復帰を実現しています。
また、乳がんの早期発見においては、日頃の自己検診が重要であることから、乳がんモデルを用いて、各拠点にて自己検診法の保健指導も実施しております。
さらに、各拠点で社内保健師にて、「女性ホルモンの働き」「女性の月経周期」「月経前症候群」「女性特有の疾病」「おりものについて」「健康で美しくなるポイント」等の内容に関して、ヘルスアップセミナーを開催しており、参加者がリラックスして参加できるようにセミナーの部屋にはアロマを焚き、ハーブティーを提供する等、参加しやすい環境づくりにも力を入れております。今後もミニセミナーを定期的に開催し、女性の健康管理の充実に力を注いでまいります。
検診車での検診実施-超音波とマンモ検診車、子宮頸がん検診車-
乳がんモデルで触診を体験
骨粗鬆症検診導入
女性特有の健康課題の一つである『骨粗鬆症予防』のために、2024年度から骨粗鬆症検診を導入しております。社内イントラに骨粗鬆症予防に関する健康教育資料も掲載し、いつでも閲覧できる環境を整備しております。
体力測定導入
高齢従業員特有の健康課題への取組として、2024年度から60歳以上の社員を対象として体力測定を実施しております。体力測定を通じて、各自に必要な運動を選択・習慣化する事で、健康維持・増進を実現し、労働災害の発生予防や健康寿命延伸にも繋げていきます。
禁煙への取り組み
2009年から禁煙支援に取り組み開始。2009年の喫煙率は21.1%、2012年は13.2%まで減少。2020年に15.4%に上昇したため、敷地内全面禁煙やタバコタスクフォースメンバーを様々な立場の社員から選定し、禁煙支援プログラムを強化するとともに、経営トップからの禁煙に関する発信や専門家の講演等を実施した事により、2021年には喫煙率12.4%に減少、さらに2022年は11.0%、2023年は9%、2024年には8.5%と減少しております。今後も支援を継続し、喫煙率を1年で2割ずつ減少する事を目標とし、最終目標としては、喫煙者ゼロの組織を目指してまいります。
◆喫煙率の推移(2009年~2024年)
禁煙達成者の表彰式
禁煙宣言書
日帰りセミナー ウエルネスツーリズム
わが社では、定期健康診断時の問診結果より、運動習慣がある社員が全体の約20%であり、全国平均(約32%)と比較しても低値である事から、健康管理の基本は「食事・運動・休養」である事を踏まえ、運動習慣のある社員の増加を目的として、非日常的環境下であるホテルの敷地内で、運動指導士や保健師などの専門家を講師として、日帰りセミナーを定期的に実施しております。2024年においては運動習慣のある社員は25.5%に増加しており、今後も施策を工夫しながら運動習慣のある社員を増加してまいります。
メンタルヘルス対策
社員のメンタルヘルスケアを積極的に展開し、社員のこころの健康の保持増進を図るとともに、社員が働きやすい職場づくりを推進するために、メンタルヘルス委員会を立ち上げ、社内医師を含めた各拠点担当者にて毎月1回開催し、メンタル疾患発生のための予防対策や、休職中のフォローアップ支援、復職判定や復職後のフォローアップ対策などを協議しています。
また、外部専門家の講師を招き、管理職向けのセミナーを中心に定期的に開催しており、コミュニケーションスキルを向上させるための研修も各種開催しております。
ストレスチェックについての受診率は、2019年度は99.1%、2020年から2024年度は100%となっております。
ストレスチェック結果については集団分析結果を部門ごとにさらに分析し、保健師から各事業部長へ報告・説明し、結果をもとに関係者が一丸となり職場改善に取り組んでおります。
メンタルヘルス委員会
メンタルヘルス研修
安全衛生委員会
毎月1回委員会を開催し、労働者側の代表で構成される4つの委員会の活動報告に基づき、健康障害を防止するための対策や労災の原因及び再発防止対策、交通事故防止対策など、労働者の健康障害防止及び健康の保持増進に関する事項について調査・審議をしております。また、議事録については社内イントラに開示し、社員がいつでも確認できる環境を整備しています。
感染症予防対策
社内感染症発生予防規程を定め、本人あるいは同居家族が感染症(あるいは疑い)を発生した場合はWeb上で速やかに報告する仕組みを作り、社内の感染症発生状況をリアルタイムで把握・管理して、適切な蔓延防止対策を講じております。
また、予防接種については、インフルエンザ予防接種や麻疹・帯状疱疹の予防接種、業務上必要な予防接種を実施するとともに各社員の接種歴に関しても管理しております。国内外の感染症発生状況情報に基づき、必要な情報については全社員へアナウンスし、感染症予防及び蔓延対策を徹底するとともに、eラーニングなどのツールを活用した衛生教育も実施しております。
腰痛・肩こり予防対策
社員のパフォーマンス低下の原因の多くは、出社できる程度の把握しにくい何らかの心身の不調であるといわれております。労働損失をいかに抑えるかは健康経営の上でも重要な課題であると考え、わが社ではまず多くの社員が抱えている腰痛・肩こりの現状をプレゼンティーイズムの視点も含めアンケート調査を行い、1か月の期間、腰痛・肩こり改善取組としてトランクソリューション装着トライアルを実施したところ、腰痛・肩こりの改善により、有意に生産性向上が認められました。このトライアルをきっかけとして、各拠点にトランクソリューションを設置し、腰痛・肩こり改善や美しい姿勢の獲得とともに、労働生産性向上を目指して取り組んでまいります。
また、プリンターの前には「これだけ体操」のポスターを貼付し、腰痛借金をためないよう、社員が、隙間時間に体操に取り組んでいます。
◆第29回日本産業衛生学会全国協議会
発表ポスターは こちら
社外施設での健康セミナー実施
こども園の職員の皆様方を対象として、夏休み期間を利用して『必要な検査を受けて、早期発見・早期治療』というテーマにて健康セミナーを2回開催。
セミナーの内容は、健診の意義や健診結果の見方、異常を放置した場合のリスク、レコメンド検査などで、非常に興味深く聞いていただき、質問も多くあり、活気あるセミナーとなりました。
健康経営の取組み事例発表
日時:2020年2月5日(水)18:00~19:00
交流会:20:30~
内容:鹿児島健康経営交流会
場所:TKPガーデンズシティ鹿児島中央
主催:鹿児島健康経営アドバイス協会
「ヘルスリテラシーの高い社員育成を目指して」という演題にて、健康経営を目指している企業の皆様方へ事例発表を行いました。これからも、健康経営の考え方をトップランナーの一員として普及拡大してまいりたいと存じます。
ウエルネスサーベイ結果
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 測定方法 | |
---|---|---|---|---|---|
アブセンティーイズム (時間/月) |
1.7 | 2.6 | 2.7 | 4.3 | 健康上の問題による欠勤・遅刻・早退に関する回答平均値 |
プレゼンティーイズム (%) |
82 | 79.2 | 79.5 | 78.4 | 質問は東大WG策定の1項目版 |
ワーク・エンゲイジメント (%) |
40 | 38 | 37 | 41 | 新職業性ストレス簡易調査票ワークエンゲージメント関連2問に 独自質問3問を追加した5問で構成した質問内容で、偏差値50未満の従業員割合 |
回答率 (%) |
80 | 97 | 100 | 97 |
取引先様との健康経営に関する意見交換
当社の健康経営取組み内容について取引先の会社様へ紹介するとともに、健康経営優良法人制度や健康経営で期待できる効果についても説明し、取り組み勧奨を行うと同時に、お互いの組織での健康経営を進める上での課題や解決方法などについて意見交換を行う機会を設けております。
ランチョンセミナー開催(一部紹介)
◆健康&女子力アップセミナー
・講師:社長室健康管理課 保健師
・主な内容:女性ホルモンの働きや女性特有の病気・症状、早期発見の重要性を学ぶとともに、女子力アップに繋がる料理レシピや生活習慣の工夫について紹介
参加者からは、「更年期やPMSに悩んでいたが、解決策を学べて、参加して良かった」との声をもらっております。
◆大人のための「健幸長寿」の秘訣
・講師:社長室健康管理課 保健師
・主な内容;人生100年時代と言われているが、自立して生活できる「健康寿命」は「平均寿命」より10年前後も短くなっている。これからもずっと幸せに元気で生活するための秘訣を学ぶ
参加者からは「目のストレッチや家庭で簡単にできる体操を実践で学べて楽しかった」とか、
「妻や母にも今日学んだことを是非教えたい」という声をもらっております。
健康教育実施(e₋ラーニング)
全社員を対象にヘルスリテラシー向上を目指し、e-ラーニングを定期的に実施致しております。
今後も受験率を高める工夫をしながら、100%を目指してまいります。
内容 | 実施時期 | 受検率 |
---|---|---|
女性の健康 | 2024 9/27~10/4 | 80.50% |
いきいき働く | 2024 7/8~7/16 | 72.80% |
体と悩み | 2024 6/10~6/17 | 73.50% |
ストレスと休養 | 2024 5/13~5/30 | 76.80% |
歯と口腔 | 2024 4/15~4/22 | 72.30% |
運動 | 2024 3/8~3/15 | 77.20% |
食事と栄養 | 2023 9/25~10/13 | 68.00% |
ヨガセミナーの開催
本社8階にあるウエルネスラウンジで、外部講師による「リラックスヨガ」を実施いたしました。身体の歪みを整えて正常な姿勢に戻し、自律神経とホルモン系の活性と調和を図っていくという内容にて、2クール実施いたしました。
受講後のアンケートでは全員が『非常によかった』と回答し、非常に満足度の高いセミナーとなりました。フィジカル面でもメンタル面でも効果を実感し、特に疲労回復やリラックス効果を感じて、素敵な汗が輝いていました。
今後、社員のニーズに基づき、ウエルネスラウンジの活用を進め、社員の心身両面の健康増進を推進してまいります。