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2020年3月期決算にあたって

 新型コロナウィルス感染症の影響により、世界の経済状況は混沌としておりますが、弊社ではワクチン開発における前臨床試験のスピードアップの実現を含め、これまでに培ってきた経営資源を活用して、人類がこの感染症に対抗していく上で重要な役割を果たせるよう取り組んでおります。

 受託事業(CRO事業)では、製薬業界がアウトソーシングに大きく舵をきりつつある中、当社は、いち早くグローバル化を進め、クライアントの信頼を積み上げてまいりました。その成果が現れ、2020年3月期の決算は、営業利益、経常利益ともに創業以来の最高利益を計上できました。

 一方、トランスレーショナルリサーチ事業(TR事業)では、Satsuma Pharmaceuticals Inc.が、Wave Life Sciences Ltd.に続き、弊社が設立した会社として2社目の米国Nasdaq市場上場を行いしました。詳細は、それぞれのHPで紹介の通りですが、いずれも順調に新薬開発を進めており、TR事業のポテンシャルの高さと社会的なニーズを反映するものと考えております。今後も引き続き、TR事業への積極的な展開を進めてまいります。

2020年5月11日


株式会社新日本科学
代表取締役会長兼社長 CEO
永田 良一


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